キーワード「バス釣り入門 道具」なんて検索すると出てくる道具一式「タックル」なんて言ったりするのですが、初心者に向けてロッドはUL、ラインはフロロの3lb~6lbとかって書いてあるところが多いんです。これって経験者からしたら初心者がフロロの3lbなんかを岸から使ったらすぐにライン切れちゃうよって話なんですよ。
じゃあどんな道具が良いのさ?って話になると思うので、ザ・初心者向けのバス釣りの道具ってのを紹介していこうと思います。
ロッド(竿)について
6.6フィートのMLパワーのスピニングロッドが色々使えて良い
まずリールはスピニングリールを使用してください。ベイトリールはある程度扱いに慣れないとバックラッシュといって釣り糸が過剰放出されてぐちゃぐちゃになる現象が発生するため、そもそも釣りになりません。
バス釣りのロッドの表記ってわかりにくいんですが、66MLとかって意味わかんないじゃないですか。これって6フィート6インチのミディアムライトパワーの竿って意味なんです。ここら辺りがまさしく成人男性と仮定した場合は初心者でも色々使えるど真ん中スペックになってきます。
何でも出来るロッドをバーサタイルロッドと言います。岸釣りでは基本的にバーサタイルロッドを1~2本持つ人が多いです。
スピニングのMLなら、大体4~10グラム前後くらいのルアーを投げられるので小さめのハードルアー(プラスチック等かたい素材のルアー)からおもりをつけたワーム(ゴム等柔らかい素材で出来たルアー)まで幅広く使えます。更にミディアムライトパワーは竿自体の強さが良い塩梅なので、魚がかかった後に寄せて来るのも特別難しい操作を要求されない点もメリットとして大きいです。
よくオススメされているULの竿っていうのは1~6グラムくらいの繊細な釣りになりますし、ウルトラライトパワーなのでかなり魚が主導権を握る形になります。冷静に対応できないとラインが切れてしまったり、フックがはずれてしまったりと技術的に難しいです。
そういう専門性の高い竿は慣れて欲しくなれば買えば良いんです。最初は何でも適当に雑に扱える竿が最高です。
小柄な女性や子供はもっと短い竿を使わないと扱えない
さきほどど真ん中と言った6.6フィートのロッドですが、ザっと2メートルくらいあります。これを振り切るにはそれなりに身長と腕力が必要なんですね。
なので小柄な女性や子供なんかだとそもそも長くて振れないって事態に陥りがちなんです。ただ昨今はどんどん軽量化と長尺化されているので、短いロッドって全然ないんです。
自分が知っている製品ではシマノのスコーピオンXVシリーズくらいです。このシリーズは4フィートからラインナップがあります。4フィートというと120㎝程度なので子供でもビシビシ振り切って使えるんですね。
他メーカーでも探せばラインナップされているかもしれませんが、シマノのスコーピオンシリーズは歴史が長いので安心して使うことが出来ると思います。
リールについて
大きさは2500番のスピニングリールでナイロン8lbを100m以上巻けるもの
メーカーや機種によって表記がバラバラだったりするのですが、シマノさんやダイワさんですと2500番という大きさのスピニングリールがバス釣りの標準になってきます。
注意点としては浅溝スプールの製品は買わないということです。これは初心者はキツイと冒頭でも言った3lb~6lbといった細い糸を使う仕様のものなので、基本的に魚を強引に引っ張ったりしなくても良い状況でないと使い物になりません。
ちょうどナイロンで8lb、100m巻けるものがあれば良いのですが、ない場合は100m以上巻けるものに下巻きと言ってかさ上げをして対応することも可能です。
高級機種を買うべきか
釣具屋さんには悪いですが入門では買わなくていいです。ただ最初から糸が巻いてあるような激安ワゴンセール品は避けてください。
コストパフォーマンス的には1万円前後くらいのリールが1番良いと思います。それ以下のリールはややトラブルが増えますし、それより上だと中位機種になりますがスピニングだと中位機種って微妙な立ち位置であまり使用感は変わらないように思います。
最高級機種は性能もさることながら、見た目の質感の良さや所有欲を満たしてくれるという一面もありますので。ガッツリ釣りにのめり込んでから買えば良いという話になってくる訳です。
ライン(糸)について
最近のオススメライン細すぎ問題。初心者なら8lbくらい欲しい
これが1番言いたいことなんですが、慣れていない場合ラインは8lbはないと細すぎです。大型のバスって50㎝を超えてくるんです。海の魚に比べたら小さいですけどそれなりにデカいんですよ。しかも障害物なんかに擦れたりしたら3lbなんて音もなく切れます。
なので可能な限り太いラインを使いたいのですが、スピニングであまり太いラインを巻いてしまうとトラブルがおきがちなので、良いバランスのところは8lbですね。更に太い糸で釣りがしたい場合はリールの番手を上げるか、ベイトリールの出番になってきます。
ちなみに太いラインは現代の天才バスは見切って食わないとかいう人がいますが、いくら天才でも食う時は食うんですよね。そのチャンスにブチって糸が切れたら超萎えませんか?
入門はナイロン、フロロやPEは慣れてからでOK
これも謎なんですが、異常なくらいフロロカーボンラインがプッシュされているんです。フロロのラインというのは水に沈む、伸びが少ないなどの特性があるので、それを理解した上で使うものなんですね。どちらかというと上級者向けだと思います。
あとはPEという超特殊なラインもあるのですが、もっと上級者向けになってくるので最初は気にしなくていいです。
初心者の方は大抵岸からの釣りになるはずです。でしたら断然ナイロンの方が使いやすいんです。水に浮くので糸の動きが見やすかったり、しなやかなのでライントラブルが少なかったりと自分が入門したころはナイロン一択だったんですけどね。
フロロが万能ラインの立ち位置になった理由は全くわからないです。適材適所的に使い分けるものなのですけどね。何はともあれ初心者、岸釣りならナイロンラインが無難であることは不動です。
自分はサンヨーナイロンさんのGT-Rシリーズという擦れに強いラインを愛用していますが、釣り糸ってこんなに高いの?と感じると思います。安価なところですと最初はダイワさんのジャストロンなんかがオススメですかね。号数表示なので8lbですと2号になるはずです。
というのもラインは1番の消耗品なので、頻繁に巻替えが必要なんですね。2~3回くらいしっかり1日釣りをするか、1度使ってからしばらく放置すると劣化して切れやすくなってしまいます。
なので気兼ねなく巻替えが出来るラインを使う方が良いと思います。慣れるほど良いラインが欲しくなるとは思います。
まとめ
色々と現代バス釣りスタイルに疑問も交えながら書きましたが、まとめていきます。
- ロッドはスピニングの6.6フィートMLパワーのバーサタイルロッドを基準に身長や腕力に合わせて選択。
- リールはナイロン8lbを100m巻ける2500番代のもの。
- ラインはナイロン8lb。予算と相談して最大でも3回くらいつかったら巻き替えられるもの。
上記のようなセッティングで始めればルアーが重すぎて投げられないとか、魚が釣れるたびに糸が切れるみたいな釣りにならないトラブルは避けることが出来ます。
釣具屋はイマドキのスレたバスは3lbとかの極細ラインでないと食わないとか言って、細いラインをすすめてくるかもしれませんが無視して強いラインを使いましょう。
ラインブレイクで苦い思いをした人は太い糸を使うようになるんです。逃した魚は大きかったとなりたくないですからね。自分のセッティングの甘さが原因で逃したら、何年経っても思い出すほど悔しいですよ。
これからバス釣りをやってみようかなという方の参考になれば幸いです。